そこでGMT5系列を自力でコンパイル&インストールして枕詞の入力が不要で高解像度の海岸線データも何の手間なく描画できるように使用というのが今回の目的。
1. 前準備
まずはGMTのソースファイルの保存、および作業場所を確保する
$ mkdir gmt
$ cd gmt
続いてコンパイルに必要なパッケージをインストールする。ここではお手軽にaptを使用する.
$ sudo apt install cmake netcdf-bin libnetcdf-dev libcurl4-gnutls-dev
すでに自力でインストールしている
以下はオプション。なくても動作するが、あった方がいろいろな追加機能が使えるはず。使ったことないから知らないが...
$ sudo apt install libfftw3-dev gdal-bin libgdal-dev liblapack-dev
2. 必要なファイルのダウンロード
続いてソースファイルをダウンロードしてくる。必要なのは
gmt-6.0.0-src, gshhg-gmt-2.3.7, dcw-gmt-1.1.4
の3つ。wgetなりブラウザでダウンロードするなりして入手し、作業ディレクトリ内に放り込む。下記コマンドで解凍しておく。
$ tar zxvf gmt-6.0.0.tar.gz
$ tar zxvf gshhg-gmt-2.3.7.tar.gz
$ tar zxvf dcw-gmt-1.1.4.tar.gz
3.コンフィグ&コンパイル
cmakeファイルの設定$ cd gmt-6.0.0
$ mkdir build #ビルド用ディレクトリを作成
$ cd cmake #cmakeディレクトリ内に設定ファイルが置かれている
$ cp ConfigUserTemplate.cmake ConfigUser.cmake
ConfigUser.cmakeを何か適当な(使い慣れた)テキストエディタで開く。
以下の項目を書き換え
41行目
#set (CMAKE_INSTALL_PREFIX "prefix_path")
⇒set (CMAKE_INSTALL_PREFIX "/usr/local/gmt")
コメントを外して"prefix_path"内を書き換え。GMTをインストールするディレクトリを指定する。
111行目
#set (GSHHG_ROOT "gshhg_path")
⇒set (GSHHG_ROOT "/home/[Userdir]/gmt/gshhg-gmt-2.3.7")
コメントを外して"gshhg_path"内を書き換え。gshhgパッケージがある場所を指定する。(念のためフルパス推奨)
114行目
#set (COPY_GSHHG TRUE)
⇒set (COPY_GSHHG TRUE)
コメントを外す
117行目
#set (DCW_ROOT "dcw-gmt_path")
⇒set (DCW_ROOT "/home/[Userdir]/gmt/dcw-gmt-1.1.4")
コメントを外して"dcw-gmt_path"内を書き換え。dcwパッケージがある場所を指定する。(念のためフルパス推奨)
120行目
#set (COPY_DCW TRUE)
⇒set (COPY_DCW TRUE)
コメントを外す
netcdf等を自力でコンパイルした場合はインストールした場所までのパスを123行目以下の部分に記載して場所を教えてあげる。ここでは詳しい説明は割愛。
保存して終了し、cmakeディレクトリからbuildディレクトリに移動。
$ cd ../build
$ cmake ..
$ make && make check
$ sudo make install
インストールが完了したら.bashrcを編集してPathをとおしてあげる。ホームディレクトリに移動し、.bashrcの末尾に下記を追加
PATH="$PATH:/usr/local/gmt/bin"
4.動作確認
$ psxy
とでも入力してメッセージがずらずらと表示されたらインストール成功。
0 件のコメント:
コメントを投稿